違憲・合憲の判断と国防論は別物

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【悲報】報ステの憲法学者アンケート 回答した憲法学者の98%「集団的自衛権は違憲」 | 2ちゃんねるスレッドまとめブログ - アルファルファモザイク

違憲か合憲か」の話と、「今の日本を取り巻く状況で集団的自衛権が必要か否か、どこまでOKでどこからはNGなのか」は別な話。合憲という判断は後者をごちゃまぜにしなければ出てこないのでこの結果は妥当だと思う。

2015/06/16 12:31

こうブコメしたが、この話題の随所に見られるのはこうした混同で、安倍内閣も意図的にそうした混同が起きる方へ話を持って行くことが多いように思う。

私は、日本が現状の平和憲法を堅持しながら国際的な平和維持や安全保障体制に寄与するためには、既存の軍事力による平和維持活動ではなく、(軍事力は個別的自衛権の範囲に止め)むしろ軍事力でない手段を使った方法を模索・構築すべきだと考えている。

(これはこれまで平和憲法を刷り込まれてきた世代だからもあるけど、現状の世界では軍事力=平和維持能力の高さではない例が多いからでもある。軍事力を持って乗り込むことがメリットよりデメリットになっている場合が多い。巨艦大砲→航空戦力・機械化部隊→ゲリラ・テロ→ドローンみたいな流れがあるのではないかと思うのだが、それに対するカウンターは、既存の軍事力=航空戦力・機械化部隊的なものよりもっと小回りの効くものの方が有効で、それを構築するためには、前回の記事でも書いたように、現状の軍事力をこれ以上拡充することも他国の戦争に参加できるようにすることも役に立たないと思うのだ。)


でも、これはまあ私の個人的な意見であり、正直、これを他の人にうまく説明することも説得する自信もない。
大多数の人が「それでもやはり既存の軍事力を以って他国と協力しながらそれを行使できる体制を作るべきだ、そうでなければ安全保障体制は築けない。」と考えるなら、恐らく私の意見は考慮されないだろう。
それはまあそれで仕方ないけど、それならそれできちんと最高法規に則って憲法改正をした上で、誰憚ること無く個別的自衛権を超える範囲での防衛体制を築いてほしいと思うし、そうすべきだと思う。

件の記事で「違憲」と述べている学者の大多数は多分そういうレベル(つまり「既存の憲法の範囲に収まらないから違憲。どうしても必要なら憲法のルールに従って改憲すべき。」という原則論のレベル)で述べているのだと思う。
だから、「“違憲”と判断した学者は“日本は防衛力を持つな!”と言ってるに等しい」と言うような解釈は間違っている。
ただ、「国を守ること」と「立憲国家であること」を切り分けてそれぞれ対応すべきだと言っているに過ぎない。右翼とか左翼とか、保守とかリベラルだとかも関係ない。
ルールを勝手に解釈して俺ルールにすることに対し「俺ルールはダメ」と言ってるだけなので、98%がどちらかと言えば違憲と表明したのはごく当然の話だと思う。


そこをきちんと切り分け、国防のための政策論、それに必要な立憲主義的に正しい手順を踏んだ改憲論を進めていたら状況は大きく違っていたはずだ。